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上海の伯爵夫人 [映画]

w_countess_1_1a.jpg【ストーリー】ロシア帝国の崩壊により上海へ逃げ落ちた元ロシアの伯爵夫人のソフィア(ナターシャ・リチャードソン)は、家族を養うためにクラブのホステスとして働ていた。又、愛する家族を失い、視力さえもなくした元外交官のアメリカ人ジャクソン(レイフ・ファインズ)もまた生きる気力を失い上海に流れてきた。その2人がソフィアの働くクラブで知り合いソフィアが元ロシア貴族だと知る。そしてジャクソンは競馬で一山当て長年の夢だったバー、“白い伯爵夫人”をオープンさせ、ソフィアを“店の華”として引き抜く。しかし上海は日中戦争の泥沼に突入していく・・・

タイトルは見るからして淫美なポルのまがいの映画(原題の”白い伯爵夫人”だともっとヤバい)に思えてしまうが、ベットシーンも無くキスも一回だけという様な至極健全な大人の純愛映画なんだな。上海租界の感じも良く出ていて、場末のクラブの感も良く出ていた。ジャクソンは家族を失い視力を失い酒に溺れ、自らの殻に籠っていたが、ラストの日本軍が進行する中、ソフィアを港まで不自由な体を押して日本軍の脅威にも元外交官のプライドから何おもにも屈しない心で撥ね除ける姿は素晴らしかった。諜報部員の松田の不気味さもいいね。真田広之さんのダンディズムが漂う着こなしがグッド。バー”白い伯爵夫人”の華やかでかつ陰りのある感もいいです。でも元外交官故か政治的緊張感をバーに持ち込みたくなり松田に利用されるがそこもいい感じです。なんと言ってもソフィアが市電の中からもと同僚のホステスが店を追われ街婦に身を落とし自分もそうなるのではないかという恐怖感が顔に出ていたのがいいね。
もし興味がわきましたら中年のご夫婦に見ていただきたい映画です。深くいい映画ですね。

上海の伯爵夫人  スペシャル・コレクターズ・エディション

上海の伯爵夫人 スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


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