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あるいは裏切りという名の犬 [映画]

【ストーリー】パリ警視庁の警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)は、お互いを認めつつ、熾烈なるライバル関係であった。しかし長官が勇退する事となり、長官の座を掛けて未解決事件の連続銀行強盗団の逮捕を査定の対象にした。レオは情報屋から銀行強盗団の有用な情報を仕入れ捜査に向う、グランも捜査に加わるがレオの指揮下に、しかし功を焦ったクランが犯したミスによって、レオの親友エディ(ダニエル・デュヴァル)が殉職する。その件に対し内部捜査が入る事となり・・・。


フランス映画らしくウィットに富み、エスプリの様な渋さが光るいい映画です。キャッチコピーの”かつては親友だった、同じ女を愛した、今はただ敵と呼ぶしか・・・”かっっこいい。ダニエル・オートゥイユと、ジェラール・ドパルデュー、渋くて魅力的なおやじでした。そしてそのおやじたちを支える女性達も魅力があり、それぞれが奇麗でキュートでした。

カッコいいんですわベテラン刑事達の自分のプライドを掛けた生き様。クランは出世のためとはいえ汚いやり方ながら手柄の為に体を張り、レオは自分の古くさい捜査法のスタイルを変えず犯人を追いつめて行く。そして部下達は彼らの生き様を目の当たりにして自らに投影して行く。

一番の不幸は長官が自らの後継者を銀行強盗の逮捕にとって決めるという、非情な難題により引き起こされるのだが、出世などではなく我を通すレオと、情報屋からいい情報を得られずレオの指揮下に入らねばならないグランの焦り。手柄を立てたいグランの暴走とレオがエディを失った事に寄る怒り、そして不可解な事故での愛する妻を失った悲しみ。そしてグランとレオの最後の接触。これぞ男というシーンに痺れまくりです。
最近の日本の刑事ドラマは軽薄な物ばかりなので、ハードで伊達男ばかりのかっこいい刑事ドラマをぜひ見てくれ。

あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション

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  • 出版社/メーカー: アスミック
  • メディア: DVD


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coco030705

こんばんは、ココともうします。
いい映画でしたね。ソネブロであまりレビューを見かけないので、
嬉しく思いました。フランス映画らしい、センスのよさが光る映画でしたね。
TBさせていただきますので、よかったらおよみくださいませ。
by coco030705 (2007-02-04 01:04) 

カシム

cocoさま
nice!とコメントとTB有り難うございます。
フランス映画は結構当たりが多いので結構見ています。
コメディもアクションも良い映画が多いのでいいですね。
by カシム (2007-02-05 23:17) 

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