ヤング＠ハート [映画]
【ストーリー】米・マサチューセッツ州の小さな町ノーサンプトンを本拠地とする平均年齢80歳以上のコーラス隊「ヤング＠ハート」。彼らは年齢とは関係なく、白シャツとジーパンでロックやパンクの名曲をいとも自分たちの楽曲の様に歌い上げる。
そう自分たちの血肉の様に。その歌い声で欧米で絶賛されツアーもこなしている。
そしてコンサートが迫った6週間の「ヤング＠ハート」のリハーサルや本番風景を追った彼らの足跡のドキュメントフィルムである。
ロックやブルースを白シャツとジーンズで歌い上げる彼ら。指導者が団員の個性を生かして、彼らには難しいであろう楽曲を提示し、団員達は歌やリズムに苦心しながら練習を繰り返して行く。その練習の中から楽曲が彼らの血肉となり、彼らの歌となって行く素晴しさ。でも歌いこなせない歌もあったり、高齢のため団員達が死を迎えたり、しかし彼らは仲間の死をも受け入れ、団員の意志を繋いで練習をこなして行く。それが彼らの楽曲の幅になっているんだね。
圧巻だったのは団員の死を前にしてのコメントと、刑務所への慰問での合唱シーン。刑務所での慰問では、厳つい囚人達が「ヤング＠ハート」の団員達の歌う歌を訝しげに遠巻きに見ているが、コーラスが続くうちに囚人達の顔に笑顔が溢れ、そして抱擁。歌の力の凄さを感じる。
そしてコンサート本番を迎える。「ヤング＠ハート」から体調の問題で脱退していたメンバーが復活のコーラスの為に、酸素吸入のチーブを付けながらも歌う「FIX YOU」は鳥肌者です。そして最後の最後まで苦心した「I GOT YOU(I FEEL GOOD)」を歌い上げる。「ヤング＠ハート」の年の数だけ深みのあるコーラスだった。そしてスタンディングオーベーションでの閉幕。元気をくれる素晴しい映画ですよね。「ヤング＠ハート」の団員達格好良過ぎですね。
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